インプラント当日から、快適な夕食を

当院では、日帰りでインプラントを行う事も可能です。特に遠方からの患者様には、1日で不快な現状から解放され、同日の夕食から快適に過ごせるため、とても喜ばれています。
これは「即時インプラント」と呼ばれる治療法であり、抜歯と同時にインプラントを埋入します。

即時インプラントの基礎知識

インプラントを埋入した直後に上部構造をかぶせる治療法が、即時インプラントです。
治療期間の短縮や、治療コストが削減出来るので、患者様の身体的、経済的負担が軽減出来ます。
成功率も通常のインプラント治療と比べて差が無いと言われています。

即時インプラントの原理

インプラント治療には、手術の際、機械的にインプラントを骨に固定する一次固定(初期固定)と、その後の治癒期間中にインプラントと骨が組織的に直接結合する二次固定(オッセオインテグレーション)があります。
マイクロモーション(かみ合わせの力がかかった時にインプラントがわずかに動くこと)を、一定の範囲内に収めることで、二次固定の早期獲得と、従来一次固定だけではかけられなかった負荷にも耐えることが可能です。
これが、即時インプラントの原理となります。

即時インプラントが可能となる基準

即時インプラントを行うためには骨密度(強度)が10段階評価で7以上あることが必要条件です。
骨密度が不十分な場合は骨の繊密化を促す術式、材料などにより初期固定力を向上させる必要があります。

即時インプラントに対応したインプラント

即時インプラントには、骨との接触面積を増やしたり、初期固定力が強くなる加工を施した専用のインプラントを使用します。
当院では、主に即時インプラント用に開発された特殊なインプラントを患部の状態に合わせて使用します。

使用するインプラントの特徴

・ラフサーフェス

埋入した後のマイクロモーション(埋入後、インプラントが骨の中でわずかに動く現象)に耐えられるように、表面にプラズマ溶射や酸等によって凹凸を形成して、骨との接触面積を増やす加工が施されています。

・テーパータイプ

インプラント台が従来のシリンダータイプ(上から下までまっすぐな形状)からテーパータイプ(上部半分が斜めになっている)に変更されており、高い初期固定力が安定して得られるよう改良されています。
また、インプラントの尖端上部の直径が広いため、骨との隙間が出来にくくなっています。

即時インプラントの流れ

即時インプラント・図解
即時インプラントの流れ

即時インプラントのメリット

・抜歯直後は、生体の治癒作用が活発なくので、傷口や抜歯した部分の骨の回復が早い
・抜歯後、期間があくと骨が減少してしまうが、即時インプラントではその心配が無い
・歯茎の切開、剥離を行わないため、痛みや腫れが少ない
・早期に審美性が回復するため、見た目が綺麗
・手術回数が大幅に減り、患者様への負担も減る

即時負荷、早期負荷インプラントは、患者様にとってインプラント挿入後の非過重期間の不快さ、不便さから開放されるとともに、通院回数や痛み、腫れなどの負担を軽減できるというメリットがあります。
非加重期間に生じる顎骨の退縮の影響を受ける事も無く、審美的なメリットもあると考えられます。
勿論、全てのケースで可能なわけではありませんので、その見極めも非常に重要です。

実際の症例

40代女性、インプラント

40代女性、インプラント前の写真 この方の場合は、前歯2本が差し歯で機能的、審美的にもあまり状態が良くなく、来院されました。
歯根が黒ずんでおり、機能的、審美的な回復のためにインプラントを選択。

分析の結果、即時負荷インプラントが可能と判断し治療を行いました。

健全な硬軟組織が存在すれば抜歯後、即時負荷インプラントは有効な選択肢で、患者様にとっては多くのメリットがあります。
治療期間の短縮だけでなく、歯肉や顎骨が退縮することがないので審美的なメリットも大きいのです。

CT撮影 CT検査による3次元投影法(SIM/plant)
正確なインプラントの埋入には、CTによる立体的な画像解析が不可欠です。長期的な予後だけでなく、手術の安全性を確保する為にも大いに役立ちます。
補綴物の選択 3次元的に埋入位置、角度、深度を分析し、患者様の希望に合わせた補綴物の選択などを技工士と連携しながら決定していきます。
埋入写真 このケースでは、最終補綴物はオールセラミッククラウンです。
金属を使わない人工歯ですから、透明度もあり天然歯に近い質感を出すことができます。
自然で美しい仕上がりは、歯科医師と歯科技工士による技術の結晶です。

即時インプラントの詳しい情報

即時インプラントの詳しい情報を、PDFでご覧いただけます。
http://www.grossart.jp/sokujifuka.PDF