・装着時の違和感と手入れが面倒な入れ歯
・健康な歯を削るという犠牲を余儀なくされるブリッジ
これらでも咀嚼機能自体の回復は見込めますが、インプラント治療には
1 見た目の美しさ
2 自歯との違和感のなさ
3 面倒な手入れを必要としない
という大きなメリットがあります。
咀嚼機能回復だけであればインプラント治療のハードルは決して高くはありません。そこに審美性と総合的な満足度が伴うことでインプラント治療本来の価値が生まれるのです。
一言に審美性と言いましても、人が生活する上での快適さを確保するために高度な技術と総合的な判断力が必要とされます。オランダヒルズインプラントセンターでは、究極の審美性の実現に注力し治療計画をご提案することが可能です。
・カウンセリングで患者様のご要望を伺います。
・何が問題だと思っているのかを明確にし、原因が何であるかをはっきりさせるのが目的です。
治療を始める前に、現時点で問題となっている歯の疾患を明らかにします。
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・不適合修復物…修復物が合っていない歯 ・う歯(虫歯)…虫歯 ・要根幹治療歯…歯の根元に膿が溜まり炎症が発生 ・欠損歯…欠けてしまっている歯 ・転位歯…理想的な歯並びに対して、ずれている歯 ・動揺歯…ぐらぐらと動く歯 ・要抜歯…抜歯する必要のある歯 上記のチェックを行います。 この方の場合、上図のような疾患が明らかになりました。 |
歯肉の状態を把握し、必要であれば歯周病の治療や歯肉移植を検討します。
・歯肉の縁は、左右対称か
・歯肉のピーク(ゼニース)は、均等か
・歯間乳頭は有るか、無いか
・歯槽骨や歯の形態と関連した歯肉の厚みはどうか
・改変箇所に歯肉の炎症、肥大、退縮などが見られるか
・欠損部顎堤は正常か
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・側方運動、前方運動がうまくいっているか ・早期接触があるかないか ・正しく回転運動+滑走運動のできる顎間接になっているか ・歯軋り、食いしばりはないか ・咀嚼筋群の異常はないか ・模型検査 |
顔に対して、歯がどの位置にあるのが理想かを見極めるための分析です。
瞳孔間線:地面と平行であることが望ましい
口唇線:地面と平行であることが望ましい
正中線:地面と垂直であることが望ましい
Eライン(エステティックライン)
鼻と顎を結んだ線。この線から唇がどの程度出ているかを調べます。
Eラインより唇が出ている(=歯が出ている)場合は、歯の位置を凹ませる事でバランスが整い美しく見えるようになります。
プロファイル
眉間と鼻の下(鼻下点)を繋ぐ線(a)と鼻下点と顎を繋ぐ線(b)。この2つの線の交わる部分の角度は170度が理想的とされ、それより出ている場合は凸型、へこんでいる場合は凹型と呼びます。
→リラックスした状態で、前歯の露出量を分析します。前歯がある程度出ていないと老けて見えてしまいます。
[ ◆ 画像にマウスカーソルを合わせると、ポイントが表示されます。]
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→Cの写真の状態は、上の前歯が露出していません。 このような状態は、老けて見えてしまいます。 |
→インサイザルカーブというのは、歯列の描くカーブのことです。下口唇の描くカーブと平行であることが望ましく、口唇から1~5ミリ程度露出しているのが理想です。
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→笑ったときにどの程度歯茎が見えるか、という分析です。
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・アベレージ 通常の露出量です。 |
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・ロースマイル 歯茎があまり見えないので、歯の長さが他人に分かりません。 外見的な歯の長さを治療するか否かを、患者様に確認してから治療にあたります。 |
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・ハイスマイル 歯茎の露出が多いので、歯茎が退縮すると歯の長さが分かりやすいタイプです。 審美的に治療を行いたい場合、歯周組織再生や歯肉移植が必要となります。 |
→笑ったときに見える歯の本数です。
一般的には、笑ったときに前歯とともに小臼歯まで見えるのが美しいとされます。
また、治療する歯の本数を決定する際にもこれが基準となります。(見える本数分のみ治療を行えば、患者様への負担が最小限で済みます。)
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→顔に対して、歯がどちら側に偏って位置しているかを調べます。 |
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→上下の歯が合わさっているラインと、口唇の角度を調べます。 (右下がり、左下がりなど) |
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それぞれの歯の長径、幅径、歯軸、歯間乳頭レベル
などを分析します。
一般的に、美しい歯は、以下のような基準を満たすものとされています。
・歯間乳頭(赤いプラス)は横に行くに従い低くなっている
・辺縁歯肉最深部(黒いプラス)が歯の中央より外側に若干ずれている
・前歯は、0.6 : 1 : 1.6 という幅径の比率になっている
・それぞれの歯の平均的、歯冠直径、幅径に近いことが望ましい
・長径、幅径の比率は 1 : 0.75~0.8 が望ましい
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この方の場合、 ・長径、幅径の比率の悪化により前歯の対称性が無い。 ・歯軸が左側に偏位。 ・歯頚線(歯と歯茎の境界)の高さが不揃い。 ・ブラックトライアングル(歯と歯の間の歯肉が退縮し、黒い三角形の隙間として見える)の出現。 ・インサイザルエッジ(切端平面 )の不調和。 ・変色。 このような問題が存在することが確認されました。 |
ワックスアップ=最終的な治療目標となる模型で治療の設計図(ブループリント)となります。
事例の方の治療計画
・長径、幅径の比率を理想とされる1:0.75~0.8に整え、前歯の対称性を確保する。
・左側に偏った歯軸を正しく修正する。
・前歯の噛み合わせを調整し、回復させる。
・前歯の唇側傾斜を改善する。
・向かって左側の骨、歯茎の造成により、歯肉が自然に美しくみえるようにする。
こういった観点を元に、ワックスアップや治療計画を作成いたしました。
「X線診断用ステント」=インプラントの埋入位置の状態と確認に使用します。
「外科用ステント」=インプラント埋入時のガイドとして使用します。

事例の方の場合、骨の量が足りず、インプラントが表に出てしまうことが分かりました。
水平、垂直方向に硬軟組織の造成や、インプラント周囲組織の再生が必要となります。
そのために、骨移植を行うことになりました。

イラストにあるように、骨の量が十分にないと、将来的にインプラント周囲組織が退縮してしまい、審美的にも理想とかけ離れた見た目になってしまいます。これを防ぐためにも、骨の量は重要になるのです。
骨移植に関して、更に詳しくはこちらをご覧下さい。
骨移植を組み込み、治療計画を立て直しました。
人工骨(DBBM)と自家骨を1:1の割合で混合して移植。
→DBBMと自家骨を混合した場合と、自家骨単体を比較した場合、自家骨単体のほうが、骨が吸収されてしまう量が多かったため。
(McAllister et al 1999; Piatteli et al 1999; Schlegel et al 2003)
メンブレンにはチタンメッシュを使用
→チタンメッシュは外界に露出しても感染しません。また、他のメンブレンと比較して機械的特性が高く、移植材が安定して維持できます。
骨移植に関して、更に詳しくはこちらをご覧下さい。
4ヵ月後、チタンメッシュの下に骨が出来ているのを確認。
チタンメッシュを除去し、上位構造をかぶせます。
事例の方の場合、転位歯は、インプラントを行わずに矯正にて回復させます。
インプラントの上位構造をかぶせ終わった後に、矯正を開始しました。
インプラントは決して簡単な治療ではありません。
一般に、インプラントは90%以上が15年後も問題なく使用できると言われていますが、正確な位置・角度への埋入、顎骨の状態、装着する義歯の質、メンテナンスの有無などによって寿命は全く異なってきます。
当院では、CTやレントゲンによる骨量や骨格の把握、綿密なシュミレーション、オステル(※)によるインプラント固定度の判定など、様々な取り組みによって治療の質の向上に努めています。
CTスキャンについて、詳しくはこちらをご覧下さい。
※オステルとは
インプラントの固定度の判定を行うための機器です。
非接触状態で、かつ生体を傷つけることなく測定を行い、ISQ値(インプラント安定指数)を本体ディスプレー上に表示します。
ISQ値は1~100までの範囲で表示され数値が高いほど安定度の良さを示します。
治療期間の短縮や術後の状態の把握が可能となります。
ザイブインプラントは、独自の埋入方法と形状により、従来は骨移植が必要であったケースにおいても、そのまま埋入が可能となる場合があります。そのため、特にスペースに限りのある上顎側接歯・下顎前歯部のインプラントに最適です。
それだけでなく、歯茎の黒ずみが生じない、酸化ジルコニウム製アバットメント(※1)をはじめ、さまざまな症例に適したパーツが豊富にありますので、1ピースインプラントのように補綴(欠けた歯や歯冠を人工物によって修復すること)に妥協することなく、審美的な修復を行えます。
世界初のインプラントシステムを開発した、スウェーデンのノーベルバイオケア社製インプラントシステム、「リプレースセレクト」を導入しています。
テーパー形状のフィクスチャー(※2)によ り高い初期固定を獲得できることや、35°の角度付きアバットメントにより、インプラントの傾斜埋入が可能になるため、骨移植なしでインプラントが可能になります。
※1:フィクスチャーとは
様々な生体材料(代表的な材料は生体となじみのよいチタン)に表面加工を施した人工の歯の根です。この部分を顎骨内に埋め込み、骨と生着させます。
※2:アバットメントとは
人工の歯冠部(義歯)を装着するために、フィクスチャーに連結される部品のことです。